「角度設計ってなに?」
ルーファスデンタルで採用している、歯面の「質」を捉える角度設計を簡単にお話しします。
使用している器具は角度計の「 GCコノメーター 」で、0度から14度までダイヤル式で角度を変更することが可能です。
角度設計とは
- 角度計を用いて義歯の設計を行う
- アンダーカットゲージでは1点のアンダーカットを「量」で捉える事に対し、角度設計では連続的なアンダーカットの「質」を計測する事ができる
- 角度計を用いて引かれる線は、角度が異なる「サベイライン」的な性質を持つ
角度設計でできること
1枚目の画像はコノメーター の使い方です。コノメーター のダイヤルを任意の角度に設定して、どの角度でもサベイラインを引くように動かします。ルーファスデンタルでは基本的に、サベイラインを0度、クラスプラインを12度、テーパーラインを4度〜6度に設定しますが、必要に応じて角度を変更しています。クラスプラインとテーパーラインでコノメータを当てている方向が違うことに注目してください。
2枚目の画像は部位が違いますが、それぞれ実際に引かれたラインです。ラインを書くには歯面に咬合紙を当てて、その上からサベイングします。緑がサベイライン、黒がクラスプライン、赤がテーパーラインです。
サベイライン
クラスプライン
テーパーライン
角度設計の応用
コノメーター の特徴として、1つの器具で0度から14度まで角度を変更できるため、サベイラインを引く前にクラスプラインを引くことが可能です。
すなわち、着脱方向を決める前に理想的なクラスプラインの診査ができるということになります。
これが、ルーファスデンタルの「診査・設計」です。
今日は、ルーファスデンタルで、どんな器具を使って設計しているかをお話ししました。
また、何を考えながらコノメーター を使っているかお話ししたいと思います。