Angle Scale 22の基本的な使い方

 こんにちは、義歯専門歯科技工所ルーファスデンタルの早澤です。
 今日は登場から約2ヶ月が過ぎた「Angle Scale 22」の基本的な使い方を実習会のスライドを使用して紹介します。


角度設計の概要

0度に設定された状態

14度に設定された状態


 「Angle Scale 22」の角度を設定するためには、①本体右上の大きな固定ネジを緩める。②外側リングと内側ダイヤルに刻まれた目盛りを一直線に合わせる。③固定ネジを締めて角度を固定する。

角度設計で引ける線

 歯冠の最大豊隆部に0度で引かれる緑のラインで使用目的によってパラレルラインとも呼ぶ。 
 アナライジングロッドに方向性はない。
 


 着脱方向に対し角度を付けてサベイラインの下に引かれる黒のラインで、そのままクラスプの設計線として使うことができる。
 アナライジングロッドに方向性があるので注意する。
 また、着脱方向を決定する前にクラスプラインを優先させて設計することも可能。
 


 義歯の着脱をスムーズにすることを目的としてサベイラインの上に引かれる赤のライン。
 アナライジングロッドの向きがクラスプラインとは反対になる。

「Angle Scale 22」の動かし方


 「クラスプライン」と「テーパーライン」を引く場合には、模型の計測する部分に角度が付いたアナライジングロットを正面から接触させることと、本体が回転してしまわないように向きを固定しながら左右に動かすことに注意する。
 また、角度設計で引かれる線は計測ポイントのみがその設定値で描記され、45度移動したポイントではその数値は1/2となり90度の位置でサベイラインと一致する。


 今回は「Angle Scale 22」の基本的な使い方を紹介しました。
 実習会ではこの「Angle scale 22」を使って、さらに着脱方向の決定方法や維持力調整などメリハリの効いた維持装置を作るための4つのポイントをお伝えしています。
 角度設計は思っているよりもシンプルな設計方法ですので、ぜひ角度設計にチャレンジしてみてください!!

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